今年も残すとこあと3カ月。はやいはやい。たまらなくはやい。
今朝の朝日新聞に「南千住ぶらり下町音楽祭」のことが大きく紹介されていた。
毎年5月に、spice cafeや天真庵、近所の経師屋さん、幼稚園、町会倉庫などでやってきた「墨田ぶらり下町音楽祭」(手作り音楽祭)が南千住に、みごとに飛び火した。
「街おこし」のひとつのモデルが、やっと種から発芽して、青葉が見えてきた、という感じ。
興味のある方は、「千住すみだ川」http://www.senju-sumidagawa.org/ からのぞいてやってください。
天真庵の地元では、「すみだ川ものコト市」http://sumida-monokoto.info/ というイベントがある。天真庵の常連で若いくんたちが、力をあわせて、うらぶれた下町をどうにか盛り上げようと奮闘している生き方がいい。
世の中混沌としてきて、何を信じていきていっていいか、わかなないような様相になってきた。やはり利害得失を超えて、気のおけない仲間たちと、手作りでいろいろなものをつくったり、音楽祭をしたり、原始的な物々交換をしたり、助けあったり・・・
しながら生きていくのが賢明そうだ。無関心や無感動な人生では、生きていく値打ちがない。
無関心といえば、「木枯し紋次郎」の専売特許。今週の水木の連休を利用して、紋次郎のふるさと上州新田郡三日月村?の近くの「炭屋」にいってきた。
公務員をしていたおやじさんが引退を機に、炭焼きを始めた。今年80になる。
一昨年奥様を亡くしてからめっきり弱って、「今年が最後かな」が口癖になっていたが、どうにか今年の冬の炭までは、なんとかなった。ひとりで山で木を切ったり、それを焼いたり、あいた時間は、畑で野菜なんかをつくっている。いつもいくと、囲炉裏にかかった大きな薬缶で煎じためぐすりの木のお茶をごちそうになる。今年の冬は、彼の炭をつかって、「とりすき」などをやる予定。「かえし」(そばのつゆの原料のあわせ醤油)で「わりした」をつくって、新鮮な野菜を鋤(すき)のような鉄の鍋で、すき焼き風にやる。
「たまらん」味になり、酒がぐびぐびいける。
白玉の歯にしみとおる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけり
感謝・野村拝