今年は暖冬、という予報が覆り、寒い冬になるそうな。
政治や経済も寒い話ばかりで、辟易とする今日このごろ、カレンダー今週で「あと一枚」になる。みなさんお元気でしょうか?
先週は、天真庵が「アキバ」になった。こんな内容の3日だった。
◎20日(火)~22日(木) 朗読劇『おてがみ』
主演:東城いずみ (エーエス企画) 脚本:天城凛太郎 作曲:難波 研 (aim musicdevelopment)
演奏 : Jumpei (Violin / Borrow or rob?) Ken (Piano / Borrow or rob?)
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)
声優の卵の東城いずみさんが主役になり、「おてがみ」という脚本を朗読し、歌を歌う、という企画を3日間やった。作曲家の難波研さんは最近めきめきと実力を発揮している若き天才で、これまで何度も天真庵でイベントをやってくれている。
普段はほんとうに秋葉を庭のように歩いているオタクでもある。
やってみて、「今」という時代を体ごと感じた。
ぼくが企業したのは昭和58年。秋葉原。外神田2丁目だった。駅前にはやっちゃ場があり、朝から駅前にあるラーメン屋さんが、野菜を地方から車で運んでくる運転手さんたちでごったがえしている、そんな街だった。小さく無名だけど、どじょうのまる鍋が美味い店、京都のにんそばよりも美味い ニシンの甘露煮を酒肴でだす居酒屋なんかが当たり前にあった。最初に商品化した「パソコンらくらくレッスン」 というのがヒットしたおかげで、神谷バーあたりで電気ブランを飲み、観音裏のお店を梯子したり、向島あたりで遊ぶ、なんていう放蕩も経験した。
不思議な縁で、その向島の近くに天真庵を結び、ピアノを置いたがために、いろいろな音楽家たちが あまたやってきて、その都度、ヨーロッパの教会みたいになったり、ブルックリンのジャズバーみたい になったり、アキバになったりしている。
12月も4つコンサートがあり、どれもが、すでに満席御免状態といううれしい悲鳴。
年をとってくると、積み重ねてきて「みがかれること」と、「できなくなってくるもの」のふたつがある。
こないだNHKのラジオからながれてきた「手紙」http://www.youtube.com/watch?v=55EjDYHlMHcという曲も 素敵だった。「おてがみ」と「手紙」に人生を感じた一週間だった。
メールもいいけど、ときには「手紙(てがみ)」を書きたいものだ。自分宛てでもいいし。
感謝・野村拝