2012/12/05(859) 『今年も「年越しそば」予約がはいる季節に・・・ 』

今年も「年越しそば」予約がはいる季節になった。

大みそかにそばを食べる、という習慣はいつからかは知らないが、うどん文化の九州でも、大みそかはうどんではなく、そばがでる。

「きらず」(おから)をみそかに食べて、縁のある人と持続可能な縁起をかさねてきた日本人らしく、そばも「つなぎ」が入るので、縁を繋いでいく願いみたいなものが託されているようにも思う。

今日は、いつものように、八郷にそばを食べにいく。朝日トンネルが開通したので、ずいぶんと時間が短縮されていくことが可能になった。

筑波山を眺めながら、ゆっくりと露天風呂に入り、湯上りのビールを飲んでいたら、勘三郎の訃報をテレビが伝えた。残ったビールを飲みほし、日本酒を頼んで献杯。同世代の人の死は身に染みる。

一昨年の正月の浅草の歌舞伎で寄寓にも、近くの席で、息子さんたちの歌舞伎を見たことがある。

人生にはやいもおそいもないのかもしれないが、さみしい緞帳の下げだ。

そのあと気をとりなおして、蕎麦屋にいく。

冬枯れの里山をみながら、蕎麦前を2合。昼間から4合飲んだ。

ほんとうは、もう3合ぐらい飲みたい気分だったけど、かっぽれのお稽古があるので、蕎麦を手繰って東京にもどる。

酔って体がやわらかくなったのか?今日のかっぽれはいい感じのできだった。

歌舞伎座デビューはかなわないが、来年はどこかの座敷で披露したいと思う。

明日は休みだけど、これからテレビ局がきて、蕎麦打ちの撮影がある。

29日の「おいしいSTORY」(日本テレビ)で紹介されるらしい。

うまく撮影ができおたら、煎茶のお稽古にいく予定。

和事も躾も、「し続ける」ことが肝心だ。精進しながら前に進んでいきたい。

     感謝・野村拝