連休中で祝日だったけど、月曜日に「論語の会」こと「順受の会」をやった。
天真庵はやっと7年目で、中学一年生。
でもこの「論語の会」は、江戸時代の寺子屋よろしく、今年で19年目。
来年は20周年。
地味ではあるが、広瀬淡窓の咸宜園(かんぎえん)みたいに、塾長の人間的魅力と塾生たちの熱心さで、長く続いている。
松田先生も生徒もアラカン、つまり還暦あたりになった。来年の記念式典は日田の温泉あたり・・?
一時間勉強の後酒を酌み交わすスタイル。京都の長岡にあった「天真庵」からおくられてきた筍を「土佐煮」にして、それを酒肴に蕎麦焼酎を蕎麦湯割りにして飲む。
中国では、文人が愛する花を「四君子」とした。
蘭・梅・竹・菊のよっつ。春は梅、夏に蘭、秋が菊、とみっつはそれぞれの季節に刹那に咲く。日本の「花見」同様、はかないからよしとした。
「竹」は別格で、筍は食すし、年中楽しむことができるが、天気や朝夕により風合いが変わり、文人たちもこれをうまく絵にする、ということを目標にし、隠居する場所は竹林というのが定番で、日本の文人たちもその影響を受けてきた。
もっとも、「隠居」というのは死語になりつつあるが・・・
「四」といえば「文房四宝」というのもある。紙、墨、筆、硯の4種をいう。文房四友ともいう。中国人は日本人
が忌み嫌う「九」という数字が「永遠」の意味をもつらしく好むらしいが、「四」も好きみたい。
ついでに「四芸」というのもある。「琴棋書画」といって、文人たちが浮気者のように多芸にいそしむことを
よしとした。なかでも、琴をひき、碁を打ち、書画を友とするを最高とした。
花といえば「たて花教室」が始まった。これまで原田先生が毎月宇部から上京して、生花や立花を指導してくださったけど、80を超え、昨年病気になられ、東京での教室に緞帳をおろされ、弟子の竹内さんが「たて花」の指導をしてくださることになった。
IT企業の社長で、ネット21の時代から公私とも、物心両面でお世話になっているH先輩が「たて花」に参加されることになった。ワカと同じく肥後もっこす。
熊本では昔から細川さんあたりの影響で、花菖蒲やあさがおを床の間に飾るような華道がある。熊本の銘花のうち、椿、芍薬、花菖蒲、朝顔、菊、山茶花のことを「肥後六花」という。
ぼくの大好きな花菖蒲は、「花芯をみよ」というのが流儀。艶冶で豊麗な花弁とそれをささえる力強く雄々しさとを愛する肥後もっこすの気骨と風雅を感じる。
これから百花繚乱の季節。
万葉の昔から先輩たちがそうしたように、花を愛で、一服の茶を飲むひととき、を毎日もちたいと思う。
13日から4日間、ホーチミンで蕎麦会をやってまいります。
感謝・野村拝