今年は猛暑らしい。猛暑の夏は長野がいい。
先月は8回くらいライブがあって、水木も休みの日が なかったので、久しぶりの連休になった。
長野の乗鞍の麓の温泉にいき、売茶翁の本を読みながら、のんびり酒を飲んだ。
京都時代の友達が、骨肉腫で昭和56年4月22日に21歳で死んで伊那の山あいの墓に眠っている。
同じ病院に同じ病気で入院した不思議な縁があり、依頼毎年4月から6月の間に墓参りをし、山の上の仙人が住むような温泉宿でぼーっと、過ごすようにしている。32回目になる。墓標には、両親の名前も刻まれ、順番
ではなかったが、みんなでふるさとに帰った、ということになる。
人にはそれぞれ運命みたいなものがあり、短い人生であっても、その人の一生をまっとうした「歴」というものは、尊重したり、たたえてあげたいと思う。
途中の「道の駅」で、「長野のB級グルメ」なる本を調達。どこかの蕎麦屋の「鳥もつの煮込み」がグランプリをとったのは記憶に新しい。
なぜだかわからないけど、「ソースかつ丼」のたぐいがたくさんのってあった。
気をてらったのでは「黒部ダムカレー」なんていうのがあった。
昔から中山道の途中にあり、いろいろな人が出会い、いろいろなものが 通過していった場所だ。
いつも定宿にしている温泉のごはんは、山菜料理とかいわなの煮つけみたいに、その土地で昔から食べられているものを、自然に出してくれるので、地酒があれば、ほかには何もいらい感じなので、長野のB級のお店はいったことはないけど、文庫ちゃんにとっては「ふるさとの味」かもしれないので、彼にその本はお土産にしようと思う。来週からメニューに「黒部ダムチャーハン」なんかが加わったらどうしよう。
押上文庫の店主の文庫ちゃんは松本出身。
あの街にはSという蕎麦の名店がある。いい街には、いい人が住んでいて、いい蕎麦屋やカフェが必ずあるもんだ。
感謝・野村拝