2014/06/04(937) 『こないだ新年の挨拶をしたばっかりなのに、・・・ 』

こないだ新年の挨拶をしたばっかりなのに、もう6月。

折り返し地点に近づいてきた。「人生の中仕切り」とかいうけど、もう折り返して、見慣れた風景を走っていて、もうすぐゴールかも・・・?

いつ終わりがきても悔いのないように生きていたいとつくづく思う今日このごろ。

先月は岐阜の旧・春日村という無農薬で在来種の茶畑をやっている集落に「茶摘み」のお手伝いと、蕎麦会をやってきた。天真庵のHPに「無茶しぃの会」という部屋があるけど、そこに写真を2枚貼りつけてある。

写真からも伝わってくるけど、700年以上も無農薬・化学肥料なしで「やぶきた」みたいな新種ではない野生の在来種を、険しい山の傾斜地で育ててきた場所の空気や水や鳥の囀りの声など、「桃源郷」意外に言葉が見つからない。もちろん最近の「観光地」みたいに立派なパンフや宿泊施設などなく、ちゃちゃちゃおもちゃのちゃっちゃっちゃっ、「茶畑」だけ。

ナビに登録した古民家に辿り着くと、「だいきくん」(ぼくの蕎麦・お茶の弟子)が笑顔で歓迎してくれ、ウェルカムドリンクをごちそうしてくれた。もちろん珈琲でもビールでもない、茶。

彼の運転で茶畑の上にある丘に登り、そこにご座をひき、湧水を沸かして、春日茶の新茶をごちそうになる。自然の棚田のような茶畑の景色はまさに「マチュピチュ」だ。

極上の景色を眺めながら、野趣満点の煎茶を口に含むと、近くでホオジロが澄んだ空気の中に甲高い声で鳴いてくれた。昔からホオジロの囀りは「一筆啓上仕りそうろう」と聞こえる。

こんな感動をうまく手紙で伝えれたら、幸せな人が静かに広がっていくに、とつくづく思う。

寄る年波にも負けず、茶摘みの後に、村のお年寄りたちと「蕎麦会」をやった。昔から茶畑の端っこで、こんにゃく芋や、春日豆を育て、自給自足の人たちの「知恵」と「愛情」のこもった持ち寄りの料理と、酒好きのじいちゃんが3年も寝かせて育ててくれた「猿梨酒」などをごちそうになり、談論風発の時を過ごした。自給自足・・・・・「足るを知る」の知るを、長い時間持続してきた先人たちに、言葉では尽くせない「感謝」。

素敵なじいちゃん・ばあちゃんのいる村は、素敵な村だ。みんなが「素敵なおじいちゃん(おばあちゃん)」になれば、日本も大丈夫だ。

昨日は「英語で蕎麦会」だった。藤原事務所に所属する岩本先生が先生。旧友のビル・スメールが始めた教室をバトンタッチして10年以上になる。先月から「藤原事務所」も「株式会社あえるば」になった。

天真庵が押上にきて8年。「順受の会」と「英語で蕎麦会」だけだったのが、書やお花やお茶や中国語や・・・毎日のように増えてきて、それぞれの会が「あえるば」とう居場所になってきた。

今年から始まった「長屋で女史会」というのも、古代から連綿と続く「男と女の歴史」を、和歌や短歌や都々逸などを交えながら、さながら女子大のゼミのように勉強する会。

ちょうど夕方「たまちゃん」がカンターに座って、蕎麦を手繰っていた。ほんとうに女子大の先生である伊藤先生を紹介したら、「あら、いいわね。私も都々逸や小唄や三味線だったら教えられるわよ」といって、鼻歌のように静かに歌いだした。

♪渡辺の綱にやりたい この片腕が 主と添い寝の邪魔になる        

今週のレポートに「火遊び」のことが書いてあるけど、人間の歴史は命がけの「火遊び」の歴史でもある。こんな都々逸もある

♪富士の山ほど重ねた苦労 もとは一夜のできごころ

85歳になる座敷芸の大御所のたまちゃんこと「悠玄亭玉」さんの天真庵ライブが18日(水)にきまった。2日で満席になってしまったけど、たまちゃんの健康が続くかぎり続けていきたいと思う。

その次の日19日(木)の「気骨のすし会」も、おかげさまで満席。この会もたくさんの人たちに参加していただきたいと思っています。

今週末7日(土)のももちゃんの薩摩琵琶の会は、あと2席あります。昨年日本一に輝いたももちゃんの幽玄な琵琶の会も、天真庵にはかかせないイベントになってきた。

いろいろな縁に      感謝・野村拝