夜逃げ」のような、または「お遍路」のような里帰り。
30日に「自分で年越しそばを打つ会」が終わった後、車で里帰り。
雪が心配だったけど、正月2日に父の「卒寿」、つまり齢90歳を祝う会を予定していたので、なんとか思いが通じて無事に帰省できた。
次の日は、IT業界時代の先輩の実家の熊本・玉名で蕎麦会。
彼の父上が元衆議院議員と最初の玉名市長をやり、地元の農業改革や地域興しに尽力し、築100年の大きな古民家を旧友たちといっしょに改装した。
盛り上がって、滅茶苦茶飲んでそこに宿泊して、次の朝少し二日酔いだったけど、そこで「ほぼぶらじる」を、国貞雅子の「M」を聴きながら飲む。
同じ敷地内にある「蔵」も改装して、「蔵しっく寺子屋」(仮称)になる予定だ。
東京に人が集中して、地方の過疎化が問題になっているけど、「ほんとうの日本人らしい暮らし」は、田舎にしか残っていない。
これまでの資本主義らしき妄想の論理から少し距離をおいて考える時がきている。
その後、しまなみ海道を渡って四国の「南條先生」の家にいく。
夏いった時は、自然農法でつくった「すいか」をご馳走になった。
一本の苗から50個以上のすいかが実る姿を見てびっくりした。「自然の力」というのは、人知をはるかに凌駕している。
同じ畑でつくった「大根」をいただき、それをおすそわけしながら、四国を旅する。
「大根役者」とかいわれるけど、生でも、おろしても、焚いても滋味深い大根くいらい万能の野菜はない。
大根は「しろい」ので、「しろうとのような役者」からそんな風に呼ばれたらしいけど、さにあらずだ。
京都も奈良も浅草など「観光地」は、外国人でごったがえしている。でも賢い外人さんは、「観光とは、そこに住んでいる人たちの営みや暮らしに光を観る」ということを知っていて、最近は「お遍路」を
する人も増えているらしい。
「京都の◎×▽のごはんがおいしい、ボリボリ・・」とかいうレベルの話をしていると、おいていかれそうだ。
大きな分岐点になりそうな年が始まった。ボリボリとかボヤボヤしておけんわ、ほんま。
明日から「事始め」
今年のライブの事始めもとても素敵なものから始まる。
ぼくの蕎麦の弟子でもある三和福さん。
感謝・野村拝