南條先生からハガキがきた。ついに「個展をやめて、これからは自分の好きな絵を描く」という内容だった。
寒山拾得の世界を学ばせていただいた12年。お金には換算できない「宝もの」をいっぱい頂戴した。
南條先生が毎年秋に、京都の野村美術館で「南條観山展」をやってきたので、非公開の野村別邸の庭を毎年見学した。
京都もいくたびに新しくなり、景観もきたなくなるばかり。
「日本人のこころのよりどころ」みたいな街は、もっと大切に保存していかないと、日本人のこころがなくなるし、日本人がこの国にいなくなる、そんな気がする。
せめて、「寒山が文殊菩薩の化身で拾得が普賢菩薩の化身である」と信じてきた日本人のこころを大切にしたいと思う。
感謝。
南條先生がやってきた!