「梅」
庭では、枝垂れ梅が満開。春を一番かんじさせる花。
天真庵のHPのリンク集のところに「梅茶翁」(ばいさおう)というのがひとつ加わった。
能登に移りすんで、梅仕事を始めている三輪福さんの部屋。プロフィールの「梅茶翁」の字は南條先生がかいたものだ。いよいよ「梅林ガールズ」が動きはじめる。
彼女は毎月能登から「無茶しぃの会」に参加され、煎茶を勉強されている。
煎茶の世界の土台をつくってくれた人に、「売茶翁」(ばいさおう)という人がいた。
二月は「味噌仕事」6月が「松仕事」と「梅仕事」9月が「柚子仕事」11月にまた「松仕事」東京にいながら、田舎暮らしをしているような日々是好日。
なんやら、世の中物騒で、生きにくい時代を迎えているけど、「梅」の言霊ように、「産みの苦しみに耐えて、新しいことを産みなさい、はじめなさい」というような生き方をする時代かもなんばん。
今NHKFMからドボルザークの「新世界」が聴こえている。
朝蕎麦を打っている時、営業時間がおわり、くつろいでいる時、99%NHKFMを聴いているけど、この曲が流れるのが多くなってきたように思う。
家族の不幸がかさなり、生きる希望を失っていたドボルザークがヨーロッパからアメリカのニューヨークに移りすみ、毎日のようにジャズバーに通っている時代に造ったものだ。
だからこの曲は、ジャズである、といった音楽家がいた。
梅の素敵な漢詩がある。いつも厨房の中に貼っていてときどき読む。
「一番の骨に徹する寒さを経ずして 安(いづく)にか 梅花の鼻に噴く香りを得んか」
これを読んだ後に「そのとおり」と叫ぶ。
感謝・野村拝