2017/09/03 (1002) 『音楽は悲しいな~。・・・ 』

音楽は悲しいな~。

素敵な人が昇華した。昨日は上原英里さんの「シャンソン」の会だった。

年に一度だけ、だいたいメンバーが集まり、ギター弾き語りのシャンソンを聴く。

天真庵の常連さんが紹介してくれたのだが、池袋時代にお世話になった梶原さんがお互いの大家さん、という不思議な「えにし」を驚きあった。

根っこはみな繋がっている。

彼女の「応援団長」はぼくと同じ申年で61歳。ぼくも今日から61歳。

昨日は彼は、6合の酒をあけた。

ぼくは5合が限界のような気がする。

でも3時間くらいシャンソンを聴きながら飲むと、そのくらい飲めるような気もする。

猿蟹合戦ではないけど、申年というのは、そんなどうでもいいことに、こだわりを持ったりする。

昨日の朝、小学校からの親友から電話があり、その日の朝に奥様が旅立ったことを知る。

ずいぶん昔の話だが、彼らの結婚式の司会は、ぼくがした。

家族ぐるみで、いろいろな場所に旅したり、九州気骨の会のメンバーがかけていく時にいっしょに忍んで酒を飲んだりした。

わがままな男たちの中に咲くやさしい花の風情があった。

人それぞれに運命があり春夏秋冬があり、みなあの世に帰っていく。

散る時期が少し早い感はあるが、白い侘助を掛花に投げ入れた時など、あっという間に落ちる。

そんな刹那で無常な人生をあらためて思い知らされる。

侘助のようにきれいな人だった。

年下の親友を慈悲深く「ぼく」と呼び、息子ふたり、息子みたいな彼を入れて3人の男子を育て、元服させた功績はでかい。

いい人、美しい人から召されるのか、がてんがいかぬが、これもまた人生か。

 

鎮魂。