シンコロさんのおかげで世界中で、渡航が禁止になったり、外出が禁止になったり、ライブハウスや飲食店が営業自粛になったり、在宅勤務や在宅を余儀なくされたりするような毎日。
世界が「とまっている」状態。
昨日はヨガの聖者が、チャリンコにのって元気にそばを手繰りにこられた。
森鴎外の「寒山拾得」の短編の中に、虎にのって街を歩く老僧の話がでてくる。
豊干禅師(ぶかん)。今話題の武漢と、おなじことだま。
昔から禅林は「寒山拾得」の絵を好んで描いた。
それに豊干禅師と虎を入れて4人(3人と一頭)が寄り添って寝ている構図もよく描かれた。「四睡図」という。
「世の中で一番幸せな家族」を現わしている。
先週のある日の朝、いつものように香取神社にお参りし、オリンピック(中止や延期で騒いでいるのではなく、スーパー)にいく途中、常連さんが犬と、子供ふたりと散歩しているところに遭遇した。
「これも四睡図みたいなもんやな」と思わず笑顔になった。
学校にいけなくなって家にいる。みんなストレスだろうが、あらためて「家族のありかた」などを見直すいい機会でもある。
豊干禅師(彼のことを、これから勝手にそう呼ぼう)いわく、「瞑想の最高の姿は、とまる、ことです」といって長い顎ひげに手をかけ笑った。
サムシンググレートや神のはからいで、シンコロさんがこの星にやってきて、わらわれ地球の人間たちに「瞑想」という反省を促しているんだ。
個人といわず、家族といわず、政党といわず、国家といわず・・
みんな「おれが、おれが」で現生の利益を得ようとがりがり亡者のような生き方に警鐘を鳴らしてくれたのかもしれない。
悟り、というか「空」にいたる前に、人は恐れと不安でいっぱいになる。
今まさに世界中の人が、「悟りの前」で瞑想(ある人は迷走)しているのかもなんばん。
今日の「真民さま」 そんなぼくたちに強いメッセージの言葉だ。
「あとから来る者のために」
あとから来る者のために
田畑を耕し
種を用意しておくのだ
山を 川を 海を
きれいにしておくのだ
ああ
あとから来る者のために
苦労をし
我慢をし
みなそれぞれの力を傾けるのだ
あとからあとから続いてくる
あの可愛い者たちのために
みなそれぞれ自分にできる
なにかをしてゆくのだ
感謝・野村拝