2021/09/08 (1044) 「熊本の友人の奥方の訃報・・・」

熊本の友人の奥方の訃報が入る。

コロナで、病院にお見舞いもいけず(東京人はとくに)、

奇跡を祈っていたが、還暦手前の坂から昇華していかれた。

いい人は、こちらでの修行が短く、あの世でお仕事があまたあるらしく、

どうもはやくいかれるようだ。鎮魂。

 

「生死」

手桶の水を汲むことによって

水が生じたのでのではない

天地いっぱいの水が

手桶に汲みとられたのだ

手桶の水を 大地に撒いてしまったからといって

水がなくなったのではない

天地いっぱいの水が天地いっぱいのなかに撒かれたのだ

人は生まれることによって 生命を生じたのではない

天地一杯の生命が私という思い固めのなかに汲みとられたのである

人は死ぬことによって 生命がなくなるのではない

天地一杯の生命が 私という思い固めから

天地一杯のなかにばら撒かれたのだ

内山興正

 

「天地いっぱい」という言葉が、宇宙というか空というか、生・滅・生・滅の刹那の人生の「今ここ」に感謝するなにかを感じさせていただく。

 

感謝・野村拝